番外編探訪、銀座・伊東屋



こんにちは、SC-CC代表の上田です。

先日、銀座・伊東屋に行ってきました。

20150803

 

銀座・伊東屋は、

銀座2丁目にある文房具の老舗店舗です。

ありとあらゆる文具が揃っている店舗として

一般ユーザーだけでなくビジネスマンからも大きな支持を集めていました。

近年では外国人観光客も立ち寄るスポットになっていましたね。

 

私も以前勤めていた会社が銀座にあったため

伊東屋には非常にお世話になりました。

新入社員の時に、初めて名刺入れと名刺フォルダーを伊東屋で買いました。

プレゼンのためのハレパネやボードなどもよく買いに行ったものです。

 

その銀座・伊東屋が立替工事を行っており

今年6月に新装開業しました。

 

新装開店した伊東屋は

9階建てだった建物が12階建てになり、

床面積が3割広くなったそうです。

 

店の中に入ると、かなりスッキリした印象になっています。

1階にはフルーツジュースのドリンクバーがありました。

2階からが本格的な売場となりますが、

新しい店舗は商品カテゴリーではなく

使用シーンを基準にフロア構成がなされています。

どのフロアも、かなりスッキリしていますね。

オシャレなセレクトショップのようです。

7階の紙のフロアは、まさにこれが伊東屋という感じです。

6階にはキッチン小物などの家庭用品が配置されていました。

これは以前の店舗にはなかったコーナーですね。

 

それにしても、商品点数が非常に少なくなっています。

報道では1980年代の3分の1になっているとのことですが、

私の体感ベースでは10分の1くらいではないでしょうか。

 

以前の伊東屋には、

伊東屋に行けば何でもあるから大丈夫、間違いない、という安心感がありましたが、

それを捨て去ってでも、新しい試みを始めたようです。

 

今やネットで何でも買える時代。

実店舗が取るべき方向は、

提案性のある商品をセレクトし、

提案を売ることで付加価値を創造していくことだと割り切って

選択した戦略でしょう。

 

その一方で、

何から何まで取りそろえることで

お客様からの支持を獲得している店舗として

九州が地盤のホームセンター・ハンズマンがあります。

 

こだわりをセレクトするか、

何から何まで徹底的に取りそろえるか、

手法は対極となっていますが、

中庸では生き残れないという覚悟の表れのようにも受け取れます。

 

新生・伊東屋に見る、リアル店舗小売業の戦略。

なかなか面白いものがあります。

 

 

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